友人の結婚式に着物を着るなら振袖・訪問着・付け下げのどれ?

アラサーになるとだんだん結婚式に出席する回数が多くなってきますが、この時悩むことの一つに服装がありますよね?

私は元々和装が好きなので「せっかくなら振袖着て行くのもいいかな~」なんて思ったりもするんですけど、アラサーが振袖を着て行ってもいいのか分からず結局無難な洋装で行くことがほとんどです。

そこで今回は、友人の結婚式に着物を着て行く場合の「振袖」「訪問着」「付け下げ」について、どれがふさわしいのかお伝えしていきたいと思います。

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友人の結婚式に振袖を着ていけるのは未婚女性だけ!

「結婚式に出席する時に振袖を着られるのは、結婚していない子だけなのよ~」と、女性なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

それは、未婚女性や若い頃は振袖が『正礼装』と言われていて、以前は13~24歳の間に開かれる特別な式に着用するものとされてきたからです^_^

ただ、現代は晩婚化と言われていることもあって、年齢制限よりも既婚か未婚かで着用の可・不可を決めることが増えています。

そのため、私みたいにアラサーであっても振袖問題なく着ることができますし、30代の方でも振袖を着る人も今は少なくありません。

もっと言えば、派手過ぎず周囲とのバランスが取れる色や柄を選ばれるなら、40代の女性が振袖を着用することだってできるんですよ♪

ただし、振袖には本振袖と呼ばれる「大振袖」や「中振袖」、「小振袖」と袖の長さに合わせて種類が分かれていて、袖の長さが長ければ長いほど格式が高くなります。

特に本振袖とも呼ばれる「大振袖」は、新婦が和装の花嫁姿を披露される際に着用する着物でもあるため、新婦が挙式の際に大振袖を着用する情報を得たら少し格を下げた「中振袖」を選ぶのが少し前までは一般的でした。

とは言っても、成人式に「大振袖」を買ってもらって着たから、結婚式のゲストとして招待されても「大振袖」しか持っていない人もいるはず。

そのため、最近では招待された結婚式がよっぽど格式を重んじる挙式や披露宴でない場合は、持っている大振袖を着る人も増えています。

ただ、その場合は新婦よりも控えめな色や柄・雰囲気などの物を選んでかぶらないように注意したり、周囲とのバランスを配慮した振袖を選ぶことが大切ですよ!

洋装で白色を着てはいけないように、振袖を着て行く時もTPOに合わせた選び方や着方をしているかを注意して下さいね?

友人の結婚式に参加する際、訪問着なら既婚・未婚問わず着られる

前章で「40代でも振袖着れますよ~!」とお伝えしたものの、未婚であっても「年齢的に煌びやかな振袖はちょっと…」と思った人もいますよね?

そんな人におすすめなのは『訪問着』と呼ばれる、胸・肩・袖・裾などにまたがるように染めた絵羽づけ模様が美しい社交着です。

訪問着は準礼装着という既婚・未婚・年齢を問わず着ることのできる礼装で、振袖ほどではなくても華やかな装いにしたいという方にはピッタリですよ♪

また、既婚女性で留袖では格が高くなってしまうという時にも訪問着がおすすめで、格調高い古典柄や豪華な柄ゆきに「一つ紋付」がふさわしい装いとなります。

結婚式や披露宴にふさわしく華やかな着物を選び、テーブル席でも華やかさがアップするため胸元の模様を意識して選んでみるのもいいですね^_^

その際着物と併せる帯は、亀甲や松竹梅・鶴といったおめでたい「吉祥文様」や、格調ある「正倉院文様」などお祝い事用の袋帯がおすすめです。

ただし、出席する立場によっては訪問着ではふさわしくない場合もあります。

友人や会社の同僚として招待された場合はOKですが、親戚として披露宴に招待された場合は和装にするなら振袖や留袖が基本だと覚えておきましょう!

友人の結婚式に付け下げはOKだけど「小紋」「紬」はNG!

よそ行きのワンピースのような『付け下げ』は、訪問着より少し格が下がる準礼装となりますが、未婚・既婚関係なく着られて着ていける場所も訪問着とあまり差異はありません。

では訪問着と付け下げの違いは何かと言うと、衿と胸の柄がつながっているか、柄が生地の縫い目をまたいで入っているかどうかで見分けると簡単です。

基本的に柄がつながっていれば訪問着、そうでなければ付け下げと判断できますが、最近は訪問着のように模様が続いている「付け下げ訪問着」というのもあって見分けが難しいことも。

そんなどちらかわからない場合には、呉服屋さんに尋ねてから買われると着る時に困らずに済みますよ^_^

ただし、結婚式に「小紋」や「紬」などを着て行くのはNG

小紋の格は礼装にはあてはまらない「外出着」で、紬は「普段着」のためあらたまった席には絶対に着て行かないようにして下さい。

小紋柄を全体に染め上げた「付け下げ小紋」もありますが、これも「小紋」と同格とされるため結婚式・披露宴には向きません。

紬も「値段がとっても高いからいいんじゃないの?」と勘違いされる人もいますが、着物は値段で格が決まるわけではないためいくら高くても結婚式に着て行ってはダメですよ!

まとめ

友人の結婚式に着物を着て行く時は、未婚で周りとのバランスがとれていれば40代であっても『振袖』は着て行けます!

ただ、人によってはそこまで華美じゃなくてもいいという人もいるので、そういう意見の未婚の人や既婚者の方は『訪問着』がベストでしょう。

また、訪問着よりも少し格が下がる『付け下げ』でも「小紋」「紬」以外なら問題はありませんが、結婚式の格によって着物の格や色・柄を選ぶことが大切だと覚えておきましょう^_^

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