香害(スメルハラスメント)とは?症状や自分でできる対策は?

ここ数日仕事の関係で色んな小中学校に出入りしているのですが、そこで『香料自粛のお願い~その香りに困っている方がいます~』というチラシを結構見かけたんです。

気になって内容を読んでみたところ、最近耳にするようになってきた『香害』と呼ばれる香水や柔軟剤などのニオイが原因で、アレルギー症状・喘息・頭痛が起きる子がいるからやめてほしいというものでした。

ただ、まだまだ『香害』という言葉を知らない人も結構いるため、今回は香害とは何なのか、それが原因で起こる症状や職場や学校での対策についてお伝えしたいと思います。

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香害(スメルハラスメント)とは?

香害』とは、香水・香りつき洗濯洗剤・柔軟剤などの香料に含まれる香り成分が原因で、不快感を感じたり頭痛やアレルギーなどの症状が誘発されて健康に害を受けることです!

元々香りの感じ方は個人差が大きいため、同じ香りでも良いと感じる人もいれば不快だと思う人ももちろんいますよね?

でも、香り成分は不快に思う人が自分で防ぐことが難しいため、香り成分による公害であることから「公害」をもじって「香害」と呼ばれています。

そんな香害の中でもダントツで苦情が多いのが、「香水のつけすぎ」「香りのキツすぎる柔軟剤の使用」の2点!

日本消費者連盟が、2日間限定で「香害110番」という電話相談を過去に開設したところ、かなり多くの苦情が寄せられたんだとか。

要するに、香害は自分では”良いニオイ”だと思っているものが、他の人には『香害』となって迷惑や体調不良の原因になっているということです。

たしかに香水のニオイがキツい人が電車に乗っていたりすると、それだけでテンションは下がりますし気分が悪くなってきますもんねf^_^;

香害が原因で起こりうる症状

なぜ香害によって体調が悪くなったりするのかと言うと、その原因はニオイの成分に含まれる化学物質へのアレルギー反応であると考えられています。

とは言っても、実際何が原因で症状が発症するのか分からないと思うので、原因となるアレルゲンも併せて今回は症状をご紹介していきますね^_^

原因となるアレルゲン
  • 香水・柔軟剤・シャンプー・化粧品などの合成香料
  • タバコの副流煙の化学物質
  • 塗料などに含まれる揮発性がある有機化合物
  • 排気ガス・殺虫剤・除草剤・シンナー・大気汚染
香害が原因で起こりうる症状
  • 息苦しさや動悸
  • 頭痛や吐き気
  • のどの痛みや咳
  • 鼻の症状
  • めまいや目がチカチカする
  • 睡眠障害や鬱(うつ)
  • アトピー性皮膚炎(直接触った場合)
  • 皮膚のかゆみや腫れ(直接触った場合)

香害の職場や学校での対策にはマスクを使おう!

『香害』は最初にお伝えしたように、本人は良いニオイだと思っていることがほとんど。

そんな人に「気分が悪くなるからそのニオイやめて下さい!!」なんて言えないですよね?

だからと言って我慢し続けると、気分が悪くなるだけじゃなく最悪の場合は睡眠障害や鬱になってしまうことも…

そのため、我慢するよりもまずは身近にあるマスクで香害対策をすることを強くおすすめします!

最近のマスクは花粉症対策やPM2.5対策などでどんどん精度が高いマスクが出てきていますし、その中でも『活性炭入り』のマスクは消臭には効果的

炭は冷蔵庫などの匂いとりにも使われているので、効果が高くて強い味方になってくれること間違いなしですよ^_^

ちなみに、鼻の周りにリップクリームを塗る方法でも効果は期待できますが、若干鼻に染みるので高機能マスクの方がいいと思いますww

まとめ

香害は、口臭・体臭みたいに”嫌なニオイ”ではなく、自分にとっては”良いニオイ”が誰かの香害になっているかもしれないのです。

その症状は軽いものから頭痛・吐き気・めまい、最悪の場合は睡眠障害や鬱で日常生活が普通に送れなくなるなんてことも…

ただ、ニオイが気になっても「そのニオイやめて!」なんて面と向かっては言えないので、もしニオイが気になる場合はマスクで対策を取って下さいね^_^

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