読書感想文の高校生の本の選び方や書くコツ、おすすめの本を紹介

「高校生になっても読書感想文ってあるの!?」と夏休みの課題を見て青ざめた人もいるのではないでしょうか。

実際私も中学生で終わるものだと思っていたので、高校生になって読書感想文があると聞いた時は卒倒しそうになりました。

そこで今回は読書感想文を高校生が書く際の本の選び方や書き方、おすすめの本についてまとめていきたいと思います。

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読書感想文を高校生が書く時の本の選び方は?

えっ?本選び?と思った人もいると思いますが、高校生の読書感想文で一番大切なのが本選びなんです。

ここを間違えると本を読むところから読書感想文を書き終えるまで、ずっと苦しむことになってしまいます。

そこで、下記の3つのことを頭に入れながら本を選んでみて下さい。

  • 難しすぎない
  • 読んでいて苦にならない
  • 興味のあるもの

高校生になったからと言って無理に難しい本を選んだり、興味のわかない内容だと感想どころか読む気も失せてしまうので、『自分がまず読みたい本』を選びましょう。

また、自分以外の人に勧めたい、面白さを伝えたい、そう思うような本を選ぶのも感想文が書きやすくなりますよ。

もし読みたい本がないという場合は、【図書館司書の人が選んだおすすめの本】や、国語の授業でよく取り上げられる芥川龍之介・太宰治あたりが書きやすいかもしれません。

読書感想文を高校生が書く時のコツは?

いざ本を読み終わって読書感想文を書こうと思っても、まずは何から書き始めていいか分からないですよね?そんな時は全体を4つの段落分けて書いていくと、何をどう書けばいいのか理解しやすくなって書きやすくなりますよ。

第一段落 『インパクトのある書き出し』

読み手を惹きつけるようなインパクトのある書き出しで始めます。

「僕はすごくビックリした」「読み終えた後、しばらくは何もする気になれなかった」など、読み終わった直後の感想や本の中で印象に残った部分を取り入れます。

その際、「~~~だと思った」と書くより「○○だ」と断言する方が、インパクトが強くなりますよ!

感じたことを少し大げさなくらいの文章で書いてみて下さい。

第二段落 『第一段落の感想を広げていく』

第一段落で今の率直な思いを書いたら、今度はそれ広げていきます。

「何にビックリしたのか」「なぜしばらく何もする気になれなかったのか」など、自分の中にある「なぜ?」の答えを書くことで、どうしてその感情が生まれたのか原因を探っていきましょう。

ここで注意したいのは、あらすじをダラダラと書くことはしてはいけないということです。

高校生の読書感想文で求められていることは「しっかり自分の意見を書くことができるのか」という点だと思いますよ!

第三段落 『主人公と自分を比べてみる』

ここが一番力を入れなければいけない大事なところで、第二段落で理由を述べた後さらにそれを深めていきます。

ポイントは、自分の経験してきたことや主人公の変化と自分を比べてみたり、今の自分ならどうするかなど自分と主人公を比較して書いていくことです。

住んでいる時代や環境、政治情勢や経済情勢など比べる要素はたくさんあるはずなので、自分なりに書きやすい内容を見つけて下さい。

第四段落 『まとめ』

最後はいよいよ「まとめ」に入ります。

第一~第三段落で本を読んだ感想や自分と比較した時の違いを書いてきたので、「自分は何を得たのか」「今後どう活かしていくか」など、今後の抱負を述べて仕上げていきます。

「○○な社会をつくる、そんな大人になりたい」「○○を今以上に大切にしていきたい」と、しっかりと言い切る形で書くことで力強い感想文が完成しますよ!

読書感想文を高校生が書く時のおすすめの本3選!

読書感想文を書く時に私が高校生におすすめしたい本を紹介するので、まだ読みたい本が決まっていない人は是非参考にしてみて下さい。

十五少年漂流記(ジュール・ヴェルヌ)

十五少年漂流記は無人島に漂流した15人の少年達が、島で起こる数々の困難を知恵と友情、好奇心で乗り切っていく冒険物語です。

堅苦しい文章はないので、少年たちと一緒にドキドキワクワクしながら本を読む事ができます。

  • 島でのルール作りについて、学校の規則と比較してなぜそのよう規則が必要なのか考える
  • 本の中の大統領選出について、日本の政治や学校の生徒会長選びに置き換えて考えてみる
  • ブリアンとドノバンの確執から、自分の友情関係を見直してみる

このように、本の内容と自分の生活を関連付けてみると読書感想文が書きやすくなりますよ。

人間失格(太宰 治)

人間失格は自意識過剰で他人に嫌われることを恐れ「NO」と言えない、主人公大庭葉造の道化のような一生を描いたお話です。

文学小説なので少し読みにくいところもありますが、深く読んでいくと誰の心にも突き刺さるものがあるのでおすすめです。

  • 人から頼まれたら断れない葉造の性格と自分を比べてみる
  • 人の目を気にしすぎて自分らしく振舞えないのは、現代の若者と比べてどうなのか
  • 異性関係にだらしがない葉造に対してどんな感情を抱いたか

大小は問いませんが誰しも何かしら大庭葉造と似たところがあるはずなので、葉造の行動と比較して自分はどうなのか、どんな感情を持ったかを書いていくといいでしょう。

二十四の瞳(壺井 栄)

二十四の瞳は大石先生と教え子である十二人の子供たちの物語で、戦前、戦中、戦後の大石先生と子供たちの交流を通し、戦争が生み出す不幸や悲劇がリアルに描かれています。

戦争物はどうしても暗くて読みにくいイメージがありますが、この本は不思議と物語に引き込まれどんどんページをめくってしまうので、高校生にもとても読みやすいと思います。

  • 戦争が与える悲劇について
  • 現在も内戦が起こっている国やテロについてどう感じるか
  • 核兵器について
  • 平和な世界はどうしたら実現できるのか
  • 平和のために、今自分ができることは何か

戦争物は書く材料が沢山あるので、読んで率直に思ったことをとにかく自由に書くことをおすすめします。

読書感想文 高校生【まとめ】

高校生になると難しい本を読んで上手く書かないといけないと思いがちですが、一番はやっぱり自分が読みたいと思う本を読むことが大切です。

そして、自分の感じたことや考えたことを決められた文字数の中できちんと表現しましょう。

「読書感想文なんて何の役に立つの?」と思うかもしれませんが、大学受験の小論文や卒業論文にも役立ちます。

また、大人になってからも自分の意見が端的に分かりやすく言えることは強みとして使えるので、めんどくさがらずにしっかりと取り組んで下さいね?

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