子供のころ、秋になるとよく分からないけど親に連れられてお墓参りに行っていたという記憶はありませんか?
その時はまだどうして秋に家族でお墓参りをするのか知らなかったと思いますが、9月には秋のお彼岸があるから家族揃って行っていたのです。
今回はそんなお彼岸にお墓参りに行く意味やいつ行くのか、その時の持ち物について解説していきたいと思います。
お彼岸にお墓参りに行く意味とは
2017年の秋のお彼岸は9月20(水)~9月26日(火)で、23日(土)の秋分の日(中日)前後にお墓参りに行かれる方が多いと思います。
まず、古来より仏様・亡くなった方が行く場所である彼岸は西に、私たちのいる現世(此岸)は東にあるとされています。
そして、春分の日と秋分の日は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じとなります。
この昼と夜の長さがほぼ同じであり、太陽が真東から真西に沈むこの日こそ、あの世(彼岸)とこの世(此岸)が最も近くなり、最も通じやすくなると考えられているのです。
そのため、お彼岸の時期はお墓参りでお墓に向かいご先祖様を供養し、故人を偲び、自分もやがては同じ場所(彼岸)へ行けるように祈る風習が続いているというわけです。
お彼岸のお墓参りはいつ行くべきか
先ほどもお彼岸の中日にお墓参りに行かれる方が多いと述べましたが、実は秋彼岸または春彼岸の7日間の中で1日行けばいいのです。
今年だったら9月20(水)~9月26日(火)のどこか1日お墓参りに行けばいいということになります。
その際の時間は、できれば午前中に掃除・お参りを済ませるのが一般的で、遅くても午後3時くらいまでには済ませたいところです。
現代は午後にゆっくりお墓参りにという方も少なくないですが、夕方近くになるとお寺さんにもご迷惑なので夕方になる前にお寺さんを出るようにする方がいいでしょう。
お彼岸にお墓参りに行く時の持ち物について
お彼岸にお墓参りをすると言っても基本的にお盆などに行く時と持ち物は同じです。
【持ち物リスト】
- お供え物
- 生花
- お線香
- ろうそく
- 数珠
- ライター
- ゴミ袋
- 軍手
- スポンジ
- たわし
- 歯ブラシ
- 植木ばさみ
お供え物
昔は果物や生菓子(饅頭・羊羹など)をお供えすることが一般的でしたが、最近では故人の好きなものを中心にお供えすることが多いです。
しかし、年配の方の中には昔ながらの風習を大切にされている方も多いため注意が必要です。
また、お供え物はお参りに行った後に、お下がりとして頂くのが一つの供養ともされているので持ち帰りましょう。
お墓参りに行く日が中日だったら、ぼたもちやおはぎをお供えに持っていくのもいいでしょう。
生花・植木ばさみ
こちらもお供え物と同じで最近は特に決まりはなく、故人が好きなものや季節の花を飾ることが多いです。
ただ、トゲのあるお花や毒のあるお花はダメなので注意をして下さい。
お花を活ける箇所は2箇所あるので、お花も2本で1対となるように種類は3~5種類ぐらい飾ります。
お花を活ける時に小ぶりの植木ばさみがあるととても役立つので忘れないで下さいね。
お線香・ろうそく・ライター・数珠
お線香に火を付ける時は、まずろうそくに火を灯してからお線香に火を移すのが一般的です。
また、お線香やろうそくの火を消す際は直接口で消すのはタブーなため、必ず手で仰いで消すようにして下さい。
掃除道具
墓石やお墓周りを掃除する時に使います。
墓石の汚れがひどいと洗剤類を使いたくなりますが、墓石が痛むので絶対に使わないで下さい。
お墓の清掃はかなり手が汚れるので軍手をはめて行い、細かい所は歯ブラシを使うと便利ですよ。
埋葬されている墓地によって少し違いますが、現地で借りられる物もあるので一度確認してみて下さい。
まとめ
いつも何気なく行っていたお彼岸のお墓参りにもちゃんと意味があったことを私も初めて知りました。
その意味を理解した上で、今年はお彼岸にお墓参りに行ったらお墓を磨いて家族みんなでご先祖様に手を合わせたいと思います。
もし仕事などで忙しくてお墓参りに行けない方は、ほんの少し心に余裕をもってご先祖様を思って過ごしてみてはいかがでしょうか。