私は元々永久歯が人より8本くらい少ないのですが、そのうちの1本は大人になった今でも乳歯が残ったまま『大人乳歯』です。
ただ、その原因は先天性のもののため、抜けた場合は差し歯やブリッジにするしかありません…
そこで今回は大人乳歯とは一体何なのか、原因や抜けた場合にどうすればいいのかについて、私の経験を踏まえた上でお伝えしたいと思います。
大人になっても乳歯が残っている『大人乳歯』って?
子供から大人になる過程の中で、最初に重視されるイベントと言えば「歯が生え変わる」ことではないでしょうか?
「上の歯は下に、下の歯は上に投げるんだよ~」なんて言われては、歯が抜ける度にちゃんと実行していた記憶がありますww
そんな歯の生え変わりは、通常だと小学生~中学生で乳歯が抜けて永久歯に生え変わるものなのですが、私みたいに成人しても乳歯が抜けずにずっと残っている人が世の中にはいるんです。
その状態こそ、大人になっても乳歯が残っている『大人乳歯』!
なぜそんな状態が起きてしまうのかと言うと、普通は永久歯の種となる「歯胚」が成長することによって永久歯が生える変わりに乳歯は抜け落ちますよね?
この時、乳歯の根っこの部分は永久歯によって溶かされて吸収され、土台を失うことによって乳歯が抜け落ちるメカニズムなんですが……
永久歯の種となる「歯胚」が何らかの理由で無い状態になっていると、永久歯が生えてくることがなく乳歯が残ったままになってしまいます。
「永久歯が生えてこない=土台が溶けて吸収されず乳歯の根っこが残る=乳歯がずっと抜けない=大人乳歯のできあがり!」というわけです。
大人乳歯の原因は先天性によるもの!
今の時代10人に1人は大人乳歯だそうですが、その原因は乳歯の下に永久歯ができない『先天性欠如歯』が原因です!
ただし、実は今の時点では遺伝なのかそれとも妊娠中の栄養不足などの原因があるのかなど、どうしてそうなってしまうのか詳細が分かっていないため予防ができません。
だからと言って、体に悪影響があるわけではないのでご安心を^_^
では、私も含めて大人乳歯だと自覚している人がどうやって知ったのかと言うと、別の歯の治療や定期検診などで歯医者に行った際のレントゲン撮影で判明することが大半です。
と言うのも、大人乳歯は歯の根っこがかなり短いので、「他の永久歯と比較して根っこが短い=大人乳歯」と歯医者で判別されます。
私の場合も、「分かる?この歯乳歯なんだけど、乗っかってるだけで何の役にも立ってないでしょ?」と言われましたf^_^;
でも、大人乳歯と分かっても歯が蝕まれたりといった害はないため、グラグラしたり何が抜かなければいけないことが起きない限り抜歯はされないので大丈夫!
乳歯は永久歯に比べて歯の表面の「エナメル質」が弱く虫歯にかかりやすいため、私みたいに虫歯で大切な乳歯を2本抜くこともありますが、基本的にはケアして長持ちさせる方針になりますよ^_^
大人乳歯が抜けたらどうすればいいの?
普通の乳歯よりは抜ける可能性は低いとはいえ、一般的な永久歯よりも抜ける可能性が高い大人乳歯は抜けてしまったらもう永久歯は生えてきません。
そのため、抜いてあいた隙間には代わりの歯を補う必要があるということです。
乳歯を抜いて隙間をあけたままにしていると、前後の歯が倒れ込んで歯並びが悪くなってしまいますよ!
そこで、人工歯で隙間を補うのですが、方法としては部分入れ歯・ブリッジ治療・インプラント治療といった選択肢があります。
治療内容は先生と相談しながらになりますが、大人乳歯が抜けてしまった本数や位置によって治療内容は変わります。
また、人口歯ではなく大人乳歯が抜けて空いてしまった隙間を歯列矯正によって利用するという方法もあります。
歯並びの悪さを矯正する際に、歯を動かすための隙間を確保するために健康な歯を抜歯することがあるため、その代用として隙間を使うということです。
歯列矯正のために利用すれば、人工歯で補う必要もなく健康的な歯を犠牲にしなくてもいいので一石二鳥ですよね^_^
ただし、私のように子供の頃にやむを得ず永久歯がない箇所の乳歯を抜いてしまうと、「大人になって骨格が安定するまでは何もできない」と言われてしまうのでご注意を!
そうなると、私の経験上歯並びは確実に悪くなります(私は歯と歯の隙間がだんだん広がりつつあるんです)。
私は幸いにも笑っても誰にも気づかれない場所かつ奥歯ではない場所を抜いたのでよかったのですが、これが他の場所だったら…と考えると抜けたままにしておくのは無理ですからねf^_^;
まとめ
『大人乳歯』とは、永久歯が生えてこないがために大人になっても乳歯が残っている状態のことを言います。
その原因は「先天性欠如歯」が原因ですが、どうしてそうなってしまうのかは不明なため予防策はないのが現状です…
そのためもし抜けてしまうと、部分入れ歯・ブリッジ治療・インプラント治療か歯列矯正で隙間を利用するしかないため、日頃から丁寧にケアをしてなるべく温存できるように心掛けましょう!