インフルエンザの症状の初期段階や期間、軽い場合の解説

インフルエンザが流行り始めた時期に風邪を引いてしまうと、インフルエンザの症状か風邪の症状なのか判断が難しい事があります。

「インフルエンザ=高熱」で微熱くらいなら風邪だろうと思っていても、実は型によって高熱がでない場合もあるんです。

今回はそんなインフルエンザの症状の初期段階や期間、軽い場合についてまとめていきたいと思います。

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インフルエンザの症状の初期段階について

インフルエンザの症状は主に以下の症状が挙げられます。

  1. 38度以上の高熱
  2. 体の節々の痛み
  3. 筋肉痛
  4. 倦怠感
  5. 全身の悪寒
  6. 頭痛
  7. 吐き気
  8. 下痢
  9. 呼吸困難
  10. 咳や痰やくしゃみ

風邪の時によく出る咳やくしゃみや鼻水などの症状は、インフルエンザの場合だと現れにくくなっています。

その代わりに、急激に38度を超える高熱が起こることや風邪に比べて全身の痛みや怠さ筋肉痛が強く症状に出ることが挙げられます。

ただし、これらの症状はインフルエンザのA型とB型のどちらに感染したかによって異なってきます。

A型に感染した場合
  • 12月~2月に流行
  • 38~40度の高熱
  • 強い悪寒や寒気
  • 強い全身の関節痛や筋肉痛
B型に感染した場合
  • 2月~3月に流行
  • 微熱、平熱のことも多い
  • 下痢や吐き気、嘔吐などの症状が出る
  • 症状が長引きやすい

このように、インフルエンザに感染しても熱が出ないケースがあるので、この時期は熱が出ていないからといってただの風邪だと思い込まないようにしましょう。

インフルエンザの症状の期間

インフルエンザウイルスは感染から発症までの潜伏期間は2日前後で、場合によっては1週間ほど潜伏します。

体内に侵入したウイルスは気道や肺に付着して20分ほどで細胞内に到達し、1つのウイルスが24時間後には100万個にまで増えていきます。

このウイルス増殖の速さがインフルエンザの流行を生むといわれ、近隣にあっという間に感染が拡大して1ヶ月ほどで収束します。

また、感染力は発熱してから3日目にピークを迎えますが、実は潜伏期間中から感染の危険があります。

残念ながら潜伏期間中の自覚症状はほとんどないため、発症する前に人との接触を避けるのは難しいです。

ただ、潜伏期間の感染力は発症後ほど高くはないため、感染力のピーク前にインフルエンザだと判断することができれば、抗インフルエンザ薬を処方してもらい感染を最小限に抑えることが出ます。

インフルエンザの症状が軽い場合

インフルエンザの症状が軽い場合、微熱程度で少し安静にしていたらすぐに完治してしまいます。

また、吐気や頭痛などはあるものの、結局熱は出ないようなケースもあるのです。

このようにインフルエンザの症状が軽い場合の原因として、

  • 本人の体の抵抗力が強かった
  • 軽症で済むタイプのインフルエンザウイルス(A型やB型以外)だった
  • 予防接種を受けていた

といったことが考えられます。

そのため、インフルエンザだと気付かず、たまたま病院で診てもらったらインフルエンザだったということも。

ただし、たとえ症状が軽くても強い感染力を持っていることに変わりはありません

なので、軽度の症状でもインフルエンザが疑われるような状況(感染者との接触や関節痛)がある場合は、すぐに病院を受診して外出は控えるようにして下さい。

自分は大したことがなくても周囲に迷惑をかけてしまう恐れがあるからです。

また、病院に行く際もマスクの着用や手洗いうがいは必須です。

それから、症状が軽い場合であってもすぐに治るというわけではありません。

すぐに症状が治まったからもう感染しないと安易に判断して出かけてしまうのも危険です。

重症化すると命に関わることもあるインフルエンザを広めてしまわないよう、軽症でも十分に注意しておきましょう。

まとめ

インフルエンザの初期症状を知って風邪との違いをしっかりと把握しておけば、微妙な違いに気を配ることができて症状に合わせた対処が可能になります。

また、軽症だからこそ「気付きにくい」「広めやすい」といった危険が潜んでいることも忘れてはいけません。

そして、感染してしまった後はいかに素早く適切な対処をするかが肝心なので、「インフルエンザかな?」と思ったらすぐに医療機関を受診するようにしましょう。