クリスマスケーキの定番『ブッシュドノエル』は、パリで19世紀後半から作られるようになった「クリスマスの薪」という意味のケーキです。
でも自分で作ろうと思っても何だか難しそうで、いつも普通のホールケーキにしちゃうという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回はクリスマスケーキのブッシュドノエルの由来と基本のレシピ、もっと簡単な作り方をご紹介していきたいと思います。
目次
クリスマスケーキのブッシュドノエルの由来は?
冒頭でもお話したようにブッシュドノエルは「クリスマスの薪」という意味ですが、その由来は主に2つの説があります。
キリストの生誕を祝って一晩中薪を燃やした
昔はキリストの生誕祭であるクリスマスには、暖炉の前に家族で揃って薪を燃やしてキリストの生誕をお祝いするという習慣があったんだそうです。
そのためこの時に燃やす薪をイメージして作られ、「ブッシュドノエル」と名付けられたのだとか。
貧しい青年が恋人へのクリスマスのプレゼントに
家がとっても貧しくて恋人へのクリスマスプレゼントが買えなかった貧しい青年。
そんな青年が恋人に温かく過ごしてもらいたいと薪をプレゼントしたという優しい青年のエピソード。
この他にも色んな説があるそうですが、どれも心がポカポカと温まるエピソードでクリスマスにはぴったりですよね♪
そして、クリスマスに薪を燃やすことは祝福の象徴だったため、クリスマスのケーキにブッシュドノエルが作られたとされていること。
また、薪を燃やした灰には厄除けと繁栄をもたらすという逸話があることから、クリスマスにはブッシュドノエルが食べられるようになったんですよ!
クリスマスケーキのブッシュドノエルのレシピ
では、あのとっても可愛いブッシュドノエルはどうやって作るのでしょうか?
実は皆様のお気付きの通り、ブッシュドノエルは「ロールケーキ」のアレンジ版のため、意外とスポンジケーキより失敗が少なくて簡単に作れるんですよ♪
材料(6人分 ログ型1台分)
【ロールケーキ生地】
- 卵 … 3個
- グラニュー糖 … 50g
- 薄力粉 … 45g
- カカオパウダー … 5g
【チョコレートクリーム】
- チョコレート … 100g
- 生クリーム … 200ml(45%以上のもの)
- イチゴ …1パック
作り方
【ロールケーキの生地の作り方】
- 下準備
- 下準備しておいた卵黄にグラニュー糖を混ぜる
- メレンゲをつくる
- 卵黄生地とメレンゲを混ぜる
- 粉類を混ぜる
- 生地を天板に流し入れて焼く
- あら熱をとる
卵を卵白と卵黄に分け、薄力粉とカカオパウダーは合わせてふるっておく。
天板にそってわら半紙を敷き、オーブンは220℃に予熱しておく。
分量のグラニュー糖から大さじ2杯分のグラニュー糖を卵黄に加え、泡立て器で全体がもったりするまでよく混ぜる。
卵白に2で使用した残りのグラニュー糖を2~3回に分けて加えながら、ハンドミキサーで角が立つくらいまでかき混ぜメレンゲを作る。
2の卵黄生地に3のメレンゲの半分を加えて泡立て器でよく混ぜる。
全体が混ざったら残り半分も加え、ゴムべらで底からすくうように泡を消さないように注意しながらよく混ぜる。
ふるっておいた粉類をダマにならないようにふるいながら入れ、ゴムべらで泡を消さないように全体をよく混ぜる。
生地を天板に流し入れてカードで全体を平らにならす。
予熱しておいた220℃のオーブンで8分焼き、表面を触って弾力があれば焼き上がりの合図。
※焼き過ぎには要注意!!
ケーキクーラー(なければ新聞紙など)の上にオーブンペーパーを敷き、その上にひっくり返した生地を置いて乾かないようにわら半紙をつけたままあら熱をとる。
【チョコレートクリームの作り方】
- チョコレートと生クリームを合わせて溶かす
- あら熱をとる
- 生クリームとチョコレートを合わせる
粗く刻んだチョコレートと分量のうち50mlの生クリームを耐熱容器に入れて、600wの電子レンジに1分かけて溶かす。
全体をよく混ぜたら完全にあら熱が取れるまで冷蔵庫で冷やす。
※冷やし過ぎると固まってしまうため、冷やし過ぎは要注意!!
もったりと筋がつく程度に泡立てた生クリームの半分を、チョコレートと合わせて泡立て器で混ぜる。
全体が混ざったら残り半分も加えてゴムべらで均一になるまでよく混ぜる。
【ケーキの組み立て】
- ロールケーキの生地にクリームを塗っていく
- ロールケーキを巻く
- ロールケーキの外側全体にクリームを塗っていく
ロールケーキの生地から紙をはがしてひっくり返し、オーブンペーパーを敷いていた側を上にする。
側面をナイフで切り落として、巻き終わり部分は斜めに切り落とす。
そこにチョコレートクリームの半分をパレットナイフで全体に塗り広げ、その上に縦に4等分したイチゴを縦に並べる。
手前を持ち上げて指で押さえながら一気に中身を巻き込むように巻いていく。
巻き終わったら巻き終わりを下にして形を整える。
1/6くらいの長さの部分を切り取って切り株部分にし、切り株部分のケーキの下にチョコレートクリームを塗って接着する。
全体にチョコレートクリームをパレットナイフで塗った後、フォークで切り株模様に筋をつけてお好みでカカオパウダーと粉糖をふる。
最後にチョコレートやいちごなどを飾って完成♪
【ポイント】
生クリームは触るたびにどんどん固くなっていくため、はじめはゆるめに泡立てると失敗しません。
また、冷蔵庫で半日置くと全体が馴染み、しっとりとしてより美味しくなりますよ!
クリスマスケーキのブッシュドノエルをもっと簡単に作ろう♪
基本の作り方をご紹介しましたが、ロールケーキの生地はホットケーキミックス粉を使ってフライパンで作ることもできます。
簡単お手軽バージョン
- ホットケーキミックスを大きめのフライパンで焼く
- できた生地の端を生地が四角くなるように切る
- 市販のホイップになったクリームを塗って、フルーツを入れてロール型に巻く
作り方はたったこれだけ!
もっともっともーっと手抜きがしたい場合は市販のロールケーキを買ってきてもOK。
ホットケーキミックスで何枚も生地を焼いて、家族やカップル・友達同士で飾り付けるのもとっても楽しくておすすめですよ♪
飾りもヒイラギの飾りを飾ったり、きのこの山やたけのこの里を飾ったり、あまり形式にこだわらず自由にデコレーションしてみましょう!
まとめ
クリスマスケーキのブッシュドノエルは、薪を燃やしてキリストの生誕をお祝いする習慣だったり心温まるお話が元になっていることを、私は今回初めて知りました。
また、「作るのも大変そうだなぁ」と思っていたらロールケーキを作る要領で作ることができたり、もっと簡単にホットケーキミックスや市販のロールケーキでも作ることができるのにはビックリしました!
集まった皆でデコレーションをしながら楽めるのもとっても素敵だなぁと思ったので、今年は是非ブッシュドノエルを手作りして皆でクリスマスを楽しんで下さいね♪