読書感想文を中学生が書く時の構成のコツや書き出し、おすすめの本3選

夏休みの宿題の中で一番頭を悩ませる子が多いのは読書感想文ではないでしょうか。

本を読むのは好きじゃないし文章を書くのは苦手だし…というお子様も多いと思います。

そこで今回は中学生の読書感想文の書き方や、おすすめの本についてまとめていきたいと思います。

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読書感想文を書く時の構成のコツは?

①『起』… 書き出し
「どうしてこの本を読もうと思ったのか」まずはここを書きます。

なんとなく帯や推薦文・あらすじなどで本の内容がわかっていると思うので、読む前の自分がこの本に対してどう思っていたのかを書きましょう。

その本の意味や言いたいことがわからなくても、「○○と言っているがどういうこと(意味)なのか」みたいなことでもいいです。最初は疑問形から入っても大丈夫ですよ!

②『承』… 本のあらすじと感想
「主人公が何をどうしたか」「どういう時代背景でどんなことがあったのか」など、その本の内容がどんなお話なのかを書きます。

また「主人公の行動に対して自分がどう思ったのか」など、あらすじに対しての感想も一緒に書いておくといいでしょう。

③『転』… 自分ならどうするか
ここはこの本に対する自分の思いを書きます。

「主人公の行動や言葉に対して自分ならどうするか」など、具体的に自分の気持ちを主張しましょう。

自分の経験してきたことや主人公の変化と自分を比べてみたり、主人公の立場になった時にどうしたか、今の自分ならどうするかなど、自分に置き換えて考えてみたことが書きやすいと思いますよ。

④『結』… 結論
「読んで自分はどう変わったか」「最初に思っていた疑問にどんな答えが出たのか」を書きます。

参考になったところや反面教師になりそうな部分を今後どう取り入れていくのかなどをしっかり書きましょう。

ここでは感想ではなく『結論』を書くことがポイントです。

読書感想文の書き出しはどう書くの?

「たかが書き出しでそんなに変わるもの?」と思うかもしれませんが、書き出しが決まるだけで感想文を書き上げるスピードがとっても早くなるのです。

その中でも特に書きやすい「この本を選んだ理由」を書き出しのテーマにして書いてみましょう。

「この本を選んだ理由」ということ自体は誰でも考え付くようなごく普通の物ですが、「自分がなぜこの本を読もうと思ったのか?」というのは自分だけの考えですよね?

・家族から勧められて読んでみた

・たまたま図書館や本屋さんで目についたのがその本だった

・インターネットでたまたま興味を持った本だった

・元々興味があったからこの機会に読んでみた

など上記に挙げたもの以外にも様々な理由が浮かんでくると思います。

このように「この本を選んだ理由」というのは、ただ書くだけでも十分な個性を出すことができるテーマなので、是非苦手な人はこの書き出しから始めてみて下さい。

読書感想文が書きやすいおすすめの本3選!

読書感想文に迷ったら「自分がどう感じたか」を書きやすい下記の3冊がおすすめです。

ホイッパーウィル川の伝説(あすなろ書房)

特別な絆で結ばれた二人の姉妹と子ギツネの魂が響きあうスピリチュアル・ファンタジーです。

身近な親しい人の死を扱っているので難しいと思うかもしれませんが、「共感や印象的なシーン」「どこにジーンときたか」「悲しかった場面」など、自分がどう感じたかとても書きやすいと思います。

銀河鉄道の夜(新潮文庫)

貧しく孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って美しく哀しい夜空の旅をする物語です。

プラネタリウムなどで上映されるほど有名な童話ですが、「主人公の気持ちと比較してどう思ったのか」「本当の幸せってなんだろう?」など自分の考えを書きやすいと思います。

ホームレス中学生(幻冬舎よしもと文庫)

皆さんご存知のお笑い芸人「麒麟の田村」が中学時代に公園でホームレス生活を送るお話で、難しい文章や回りくどい言い回しが一切ないのでとても読みやすいです。

「田村の貧乏生活」ではなく、貧乏生活を送っている間に出会った「人との関わり」や「感謝の気持ち」に重点を置くと書きやすいと思います。

まとめ

読書感想文も中学生になるとあらすじやただの感想を書くのではなく、本の内容を理解して少し構成や書き出しにも気を付けてみて下さい。

付箋やメモも活用して気になったセリフや印象に残った場面に印を付けておくと、より短時間で分かりやすく書けますよ!

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